本を読む

訳あって少しまとまった時間が取れることになったので、その間にすること(主には読む本)を探している。
やっぱり長編小説(ロシア文学系?)か、読みやすくかついつかは読むぞと思っているあたりでは山崎豊子司馬遼太郎か…。検定試験勉強ではやる気の続きそうな手頃な目標はないし、英語と数学のお勉強を少し混ぜてみるか…。といろいろ考えていたが、ふと学部ゼミの今年の課題本というのもいいかなと思った。ということで調べてみる。ふむふむ。

http://d.hatena.ne.jp/TamuraTetsuki/20130416

http://d.hatena.ne.jp/TamuraTetsuki/20131029

ここ2年ほどは、座学に使う時間(※余暇時間ではない…)の大半を仕事用の勉強に費やしてきたため、実は政治学社会学系の本には御無沙汰になっている。家でネットをほとんどしなくなったので、本の出版情報などもとんと疎くなった。仕事用の勉強というのは主に証券アナリストで、仕事で必要に迫られるまでよもや自分がそんな資格に手を出そうとは想像もしなかったが、なんとか試験には合格。経済学やらファイナンスやら証券理論やらそれに必要な数学やらは、なるほどそういうことだったのかとは思うことも多かったし、実務的に役立つこともあるし、苦手・できないと思っていたこともやればできる、というあたりの意味ではとても役に立っていて、やってよかった勉強ではあった。というとえらそうなのだが、「カスカスでも試験に通る」のレベルに瞬間的(試験の当日)に到達しただけで、正直身についていないところも多いので、この分野の復習というのも有意義ではあるのだが、勉強しながら思ったのは、これを突き詰めても私の幸せにはなんら貢献しない、根本的に面白いとは思えないな、ということであった。

広い意味で「ビジネス書」の比重が高くなり、なんとなく思考が単純化して、現実的・実利的に寄りすぎているような…物事に問題意識を持たなくなっているような、とがらなくなっているような、というような意識をどこかで持っているせいかもしれない。

さて、気がつけばゼミに入った時から10年が経過。昔よりはましな読み方ができるのかどうか…。

ああ『人間の条件』って結局読まなかったなあ…と思いながら映画「ハンナ・アーレント」を見た週末でした。