妊娠をめぐる雑感

  • 性別占い

一番びっくりしたことと言ってもいいくらいだが、真剣に「占って」くれる人が多いことだ。何を「科学的」と思うか、または科学的と思わなくても何を信じるかは各自の自由だが、私にとっては、いやあそれって根拠ないですよね、ということをもってして「〜だから男の子だ!」「女の子だ!」と言ってくれる。特に不愉快に思ったということではないが、もしかして私が思っている以上に、(私が思うところの)「迷信」を信じている人が世の中には多いのだろうか、と思ったことだった。

  • ※価値観は様々です(ガード文言)

私は育休の後で仕事に復帰します、と言っただけなのに、「いろんな人がいるからね、両方っていう人もいれば、やっぱりどちらかだけじゃないとできないから家庭に入りたいって人もいるし…」と言われたことがある。たわいのないおしゃべりだったので、言った本人も別に何が言いたかったわけでもないのかもしれないが、私は何かを刺激してしまったのだろうかとドキドキ。

  • 優先席

基本的には元気な妊婦の私も、やはり立ちっぱなしで通勤すると疲れ方が今までと違うことや、途中で通勤路線が変わって慣れないうえに比較的揺れる路線だったので、できる限り座らせてもらうべく、せっせと優先席をめがけて並んでいた。できるだけ座席の前まで行き、マタニティーマークをカバンの前面につけることまではした(自分が譲る側だった時、そうしてくれれば譲ったのに、気付かなかった!と思うこともあったので)。譲ってもらえるかどうかは、半々か6:4くらいで譲ってもらえることが多いくらいかなあという感触だった。基本的に通勤電車なので老若男女がいるわけではないが、譲ってくれる人の属性(年齢層、性別)もまちまちだった。
いろんな人がいて、すぐに譲ってくれる人、いくつか駅を過ぎてから「すみません、気付きませんで。どうぞ」と言ってくれる人、まったく周りを見ていない人(含む寝ている人)など様々だった。また、電車に乗る時も、優先席に座るのは避ける人、周りを見渡してから座る人、一直線に優先席に座る人(スマホやゲーム画面しか見ていない)など。ただ、見た目では分からない障害や病気もあるし、「元気そうなのに譲ってくれない…」と無駄にイライラするのはやめにした。ま、ときには「見た目では分からない障害の人」ってこんなにはいないだろう、と思うこともありましたが。
譲られて思ったのは、その間座れるということはもちろんありがたいが、それ以上に「できればちょっとだけ気を使ってください」という存在がちゃんと認知されている、ということのありがたさだった。譲ってもらえるといずれ子連れで電車に乗ることになっても周囲の目はそんなに冷たくないかもしれないと思えるし、逆だと「これで子どもでもいた日にはどうなるんだ…」と思う。

  • 双子

双子なんです、と言ったら「何か(不妊治療)してたの?」と聞かれたことがある。排卵誘発剤の使用で双子が増えていると推測できるデータはあるようなので、そう考えるのも理屈にかなっているし、特段に不愉快に思ったわけではない。…が、不妊治療ってすごくセンシティブな話じゃないの?と思うので(表に出すべきじゃないというのではなく、言いたいか言いたくないか人によって判断が大きく分かれるということ)、あまりにもカジュアルに聞いてくる人がいることにびっくりした。