夏休みの終わり

今年の私の夏季休暇は今日でおしまい。今回は6月ごろ急に会社が「全員必ず7日以上連続の夏季休暇を取得すること」などと言い出したので、9月ごろに分散して取ろうと思っていた私の当初計画は大きく崩され、この時期に1週間まるっと休暇を取ることになった。
1週間、家や実家でのらくら暮らしてもいいのだが(勉強するともっといいのだが)、どうにも損した感じがする→旅行に行こう→急だし短め・近めの海外にでも行こう→やっぱり旅は道連れ→急に盆でもない日を空けられる友人などそうそういない→母親だ!(かくして母娘で旅行ってパターンが世間にはあふれているのねと納得)。旅行のアレンジはさして得意ではないし、日本語・英語圏外なので、宿・食事・観光案内コミコミのパックツアーに決定。
高層ビルや都会よりも歴史系&比較的人が行かないところ(たとえば韓国に比べて)という意見が一致して北京へ。旅行代金は一人4万円切って、オプションや保険料入れても5万円切って、飛行機・ホテル(自力ではいかないいいところ、グレートウォールシェラトン)・食事・観光案内全部ついてって、すごい価格設定だなあと心底思う。
非常に充実、満足できた旅行だった。
旅行や休み中に思ったネタ。

  • 言語習得

ガイドさん、中国人の店員さんの日本語のうまさが半端ではなかった。ゼロスタートの言語を勉強して1年で観光案内ができるか?という話。

  • 北京の街

規模が大きい。片側5,6車線の道路、立ち並ぶ高層ビルにマンション、広場や公園の大きさ(これは歴史的なものだろうが)。
暑いと上半身を脱いでいるおっさん多数。謎なのはTシャツをまくって腹を出して歩くおっさん(こちらも多数。涼しいのかそれで)。ゴミはポイポイ捨てられているが掃除している人もたくさんいて特に汚いとは感じなかった。ぶつかってもまったく気にしない人が多い。「すみません」の発達したヨーロッパ系文化圏には大変な驚きではないだろうか。

実家の新聞を読むとものすごくたるくなっているように感じたのだが、この間ずっと朝日で継続購読している人はどのように感じているのでしょうか?昨日あたりの天声人語では中国の列車事故に対して「それみたことか」とだけ言っているようでビックリしたのですが…こんなこというコラムだっけな。死者が結構出ている事故に対して哀悼もせず、痛ましいというニュアンスもなく?(前日にしているのかもしれないが)

公モードと私モードと言ってもよい。サラリーマン化が進む私はケアワーク的なおしゃべりが苦手になっているという認識。よって仕事世界に生きる夫と家庭世界に生きる妻とのコミュニケーションの断絶をしみじみと感じる。

  • 光陰矢のごとし

もちろんまだまだ若い世代なのだけど、20代が「年取ったなー」とか言っても面白くもなんともないのもわかるのだけど、それでも毎年1年確実に年をとっているわけです。早いなー。
以下は本のメモ

章ごとの著者にもよるし、前提知識にもよるのだが…率直な感想としては全体的に読みにくかった。ただでさえ私にはなかった、論文(アカデミー業界の文章)を読む力の衰えとか、「分かりやすく」「一言で言うと何なの?」を追及されることの方が多い会社で考え方が出てしまうところとか、いろいろあるとは思うが、でもやっぱり分かりにくかった。

女の35歳が「下の子が小学校に上がり、暇ができてどうしようか迷う年齢」ってところに時代の変化を感じずにいられようか。

  • 藻谷浩介『デフレの正体』

日本の人口ピラミッドよく見ろよ(特に経済・政治畑の人)、という話なのですが勉強になった。しょっぱなから愛知県の写真が出てきてビビった。

とりかえず羽生さんがまだ40歳だというのに驚く(40歳の節目で書いたものだそうな)。それから博識でさまざまなジャンルの本を読んだりしているのだろうなと思う。本の中身は、少なくとも特に羽生さんを知らない人間にとっては、ビジネス書の恒例ネタをきれいに拾った感じで、特におお!というところはなかった。
ところで大局観っていうのは、メジャーな言葉ではないのでしょうか?父が趣味で碁をやっていたためか、「大局観が大事だぞ」というのは父のプチお説教?のネタの一つだったので、ごく普通の単語として私は小さいころから耳になじんでましたが。

読んでなかった自分に驚いた。結婚の分析に「階級」の概念を使う人(山田昌弘小倉千加子)は少数だというのにも驚いた。そうなのか、少数派の方を私は先に読んでいたのか。確かに、白書書くときの調査では階級はタブーだと言われたって、小倉千加子『結婚の条件』に書いてあったもんな。