読んだ本

おせっかいの布教好きなので、人に本を貸すのが比較的好きなのだが、「貸して!」って言われた場合以外(つまりは「こういう本があるよ、貸してあげるよ!と私が勝手に押し付けた場合なのだが)、人に本を貸すのはやめよう、と思った今日この頃。

そういえば暦を変えたって話、歴史で習ったような気がするなあ(ただ記憶にあるのは世界史・中国の文化史の授時暦かな)。という程度の歴史認識だが、面白かった。
以下、ブックオフでぱーっと勢いで買ってサクッと読んだ新書。

このへんを読んで思ったことは、文体がその本なり著者なりのバックグラウンドをよくあらわすものだということ。『天地明察』は、ライトノベル出身の作者とのことで、たしかにそれっぽい文体がそこここにあって、好みかと言われれば好みではない(だが、ストーリーで十分に面白い)。経済小説系の本もそういうのが多く、もはやストーリーだけのための小説なんだなと私には思えるものもある。
ビジネス畑の著者だと(『不機嫌な職場』がここでいうとそう)、分かりやすいが分かりやす過ぎるとでもいうのか、ちょっとアカデミックな単語を知ったもんだから嬉々として使ってる感が否めない。逆にアカデミック系では、文章の安定感はあるが「中身ねえじゃねえか!」なものも見受けられる(深さ的には証券会社の新人か、みたいな企業研究に出くわしたり)。
『ウチのシステムは〜』は、かなり内輪ネタ・楽屋落ちで、私が「新書」に求める水準からみれば「軽い」。正直言えば、業界人のブログででも読めれば素直になるほどとなっただろうが、本として読むには物足りないという印象。でも、役に立てばよしと思えば十分。「システム」が完全にブラックボックスになってしまっている私の頭の構造からすれば有益な話。
結論、昔と比べれば多少なりとも本に対して雑食になったのであり、それゆえに違いが分かってきた。
おいしい食パンを立て続けに食べたあと、一番安い食パンを一口かじった瞬間「まずっ!」と思った、という友人のように、違うものをいろいろ知らなければ、分からない。