スカート、女性性のシンボル

約1年ぶり(かつ今の職場になってからは2度目)に職場にスカートをはいて行ったら、周りの人々は結構な衝撃を受けたらしく、なかなか話題になった。なるほどこういうのもコミュニケーションツールとして使えるのだなあなどと思いながら、スカートというのはやはり単に「筒状の下の服」というだけではなく、文化的・社会的な意味を持つのだなあと思った次第。少なくとも日本においては女性のみがはくボトムスだから当たり前といえば当たり前ではあるのか。
年長男性ら(一回り以上年上)は「どうしたの?何があったの?」という反応が多かった。女性(同期か後輩が多い)は「かわいい、似合う、もっとはいてきて」。だいたい女子には「なんでも褒め合う(特に誰かがいつもとちょっと違うことをしているときは)」という文化が発達しているので、ある程度本気で「似合う」とか言ってくれたとしても、実際のところ深い意味はない(と思う)。
対して、男性たちがなんとなく「何か」がないとスカートをはかないと強く思っているように感じられた。そうかやっぱりスカートは「女の子」のおしゃれの象徴だと思っているのだなあと。たしかに中には性別に関する何かがなければスカートをはかない人もいるのだろうし、制服で強制的にスカートをはかされたりすると反発も覚えたが、今の私の場合はそんな問題ではない。スカートそのものに対する思い入れはプラスもマイナスも特にない。
私にとってスカートをはくか否かは何よりもムダ毛の処理をきちんとするかどうかという問題なのである。一部にはそんな苦労知らずの毛穴の肌を持っている人もいるのだろうが、大半の女性は理解するだろう。今回、黒ストッキング(多少のアラは隠してくれる)をはいていけばよいという発見と、新しい服を買いたいという時期がちょうど一致したので、職場向けスカートを購入してはいていくに至ったのですが。
ただし、「ムダ毛処理」を引きうけるかどうかに女性性があるとすればやっぱりスカート≒女性性のシンボルかもしれない(ロングスカートはどうかという問題もあるが)。
ともかく彼我の差が興味深かった件。
それから職場に常にスカートをハイウエストにして(チマチョゴリくらいの切り返し)ミニくらいの丈にしてはいている人がいるのだが、どういう意図なのかが気になるこのごろ。ミニにしたいならミニスカートを買えばよいのに、なぜか普通の丈のまで上に持ち上げてはいていらっしゃる。私のようにファッションセンスも意識も低い人間に言われたくはないだろうが、そのためにスカートのラインが脚の形に合わずに浮いていて、奇妙な印象を与えているのだが…(正直似合わない)