例えばトイレの電気

最近、職場のトイレで人がいないときは電気を消して出るようにしている。意外とこういうことって「そんなの当たり前だろ、してなかったのかよあんたの会社」なのか「あー、うちもつけっぱなしでさ〜」なのか、はたまた「センサー付きだから全部自動」(←大学そうだったなあ)とか、どれがそれぞれの会社の「常識」なのかは分からなかったりするが…少なくとも今の私の職場は朝から夜までトイレの電気はつけっぱなしだった。
コスト面からも環境配慮の観点からも無駄をなくしましょうという総務からのお達しがあったり、「不要時は消灯」というシールがスイッチ付近に貼られたりしていたので始めたのだが、実は興味があるのは別のこと。私が始めた行動(他の人もしているのかもしれないが)によって、人々の行動が変わるのか?ということ。
こういう考え方が「上から目線」なのかなと自分でも思うが…職場の人たちを見ていて思うのは「フォロワーだらけ」ということだ。雰囲気に従う。旗を振る人とか反抗する人とかが目につかない。だから和やかで日常的な意味での居心地はいいが、「ザ・日本企業」って感じなのだ。先日書いた草食系な同世代男子たちも要するにそんな感じ。草食系と言うよりは風になびく草、もののけ姫に出てくる「こだま」みたいな印象を受ける。なんとなくのイメージとして。
じゃあ、私の行動はフォローされるのか?私の行動が職場の人たちの行動を変えることはあるのか?それともフォローされるのは前例と習慣か?それともトイレの電気をつけっぱなしにしておく合理的な理由が発見されて私が消すのをやめるか?
私のいるフロアーには女性が50人くらい(?)いて、同フロアーにトイレは1ヶ所、誰でも入れるオープンスペースではあるものの、お客様を呼ぶ場所でもないので基本的にユーザーは当社従業員のみ。だいたい日に2回くらい消して出るので(あとに人がいることも多いので毎回は消せない)、少なくとも毎日2人は「あ、電気消えてる」と思うはず。その人たちがどう動いてくれるのか、1,2カ月あれば、数の上では全員が電気が消えてるトイレに入るはずである。年内に成果が出るか。
確か10月になって始めたので約2週間、残念ながらまだ私が行ったときに電気が消えていたことはない。だが、同じフロアの同期に「最近電気消してるんだよ」と言ったら「あ、私も〜。消えてる時があるから、消した方がいいのかと思って」と返ってきた。ちょっと希望。