ふるさとの訛りなつかし

上司に元バスケ部*1の人がいる。私は平均身長180cmの兄弟たちのおかげで、180cm超くらいの背では高いと思わないのだが、そんな私でも「背高っ!」と思う、一説には195cmの長身。職場の机やいすの規格が合わなくてなんとなく気の毒な感じがする背の高さ。会議の最中にその上司の手を見ていたら、薬指が親指側に曲がったままになっていて、何だろうこの既視感…と思ったら我らが田村先生の指も確かそんなだったなあ、と思い出した(さすがに何指だったまでは覚えていませんが)

異性に関してフェチのある人ってすごいなあ…と思っていたが、しばらく前に気がついたのだが、私は手とか腕が結構好きだ。またある職場の人はやたらと手の指が白くてきれいで、ときどき何気なく止まるポーズがまた妙にきれいで、これまた会議のときにふっと眺めたりしている(笑)。でもそれよりも、長そでシャツの袖を七分くらいにまくっているところから見える腕が「おっいいなー」という人がいる。筋肉がいいという人もいると思うが、私はどっちかっていうと形と血管の浮き具合によるようだ

・・・と書いてて我ながらキモチワルイのでこの辺でやめよう。

先日実家に帰って、小学校の友人に会った。親兄弟みんな知ってる、一番付き合いの長い、今からでは絶対に友達になれないであろうタイプの友人。今となっては一種の親戚みたいな感じもする。もうすぐ会ってから20年になろうとしていることに驚く。彼女らと話していると、それはもう本当に一番地元の言葉が出るのだが(私の自己認識では、小中と高校と大学ではそれぞれ微妙に違う方言・言葉で話している)、それがものすごく耳に付く。別のときに「なんだか口から出ちゃったけど本当にこんな言い方あったっけ…」と思っていた発音を彼女らがしているのを聞いて、ああやっぱり方言だったんだな、と思った。具体的には「〜だもんでさーあ」の「さーあ」。「さー」を伸ばして「あ」を疑問文みたいに上に持ち上げる。
電車に乗っても隣の会話が妙に耳に付く。方言の部分が、まるで活字ならば傍線を引いてあるように際立って聞こえる。私の耳は昔しゃべっていた方言を異質のものととらえ始めているようだ。

エレクトーンを弾いていて、またサッカーを見ていて、かつての自分が知っていたこと(知っていたことすら忘れていた)がいくつかよみがえり、わが身ながら不思議な思いがする。

*1:この会社は、華やかりし頃はいくつかのスポーツチームを持っていて、バスケはその中でも特に強いチームだったらしい。