「問題発言」考

世の中では厚生労働大臣による例の問題発言が盛り上がっています。私は意外とこの発言について怒ってない自分に気づきました。世間一般で十分叩かれているためか。あまのじゃく体質。あと、まだ「機械」の自覚ないから直接的にムカッと来ることがなかったのか。
そんな発言をする奴は辞めてしまえ〜とんでもない!と思うのはもちろんあるのですが、だからってよりマシな人間が出てくる保障はどこにもない。辞めろと言ってる他の政治家だって一体どう考えているのやら分かったもんじゃない。それよりも「問題発言」祭に踊っている感じのほうが気になります。どういう会でどういう文脈でその発言をしたのか〈前後の文は一応新聞にありましたが〉、これまでのこの人の経歴とかはどうなのか?「うっかり」だから問題だという指摘はもっともですが、それにしてもこの人が少子化問題についてどの程度の認識でいたのかをその一言だけで判断するのはどうなのか。「とんでもない」「信じられない」とだけ唱えて辞めさせてもねえ。
内閣には「男女共同参画少子化担当」の人がいたはずだが〈ものすごくたくさんある肩書きの一つに過ぎないとはいえ〉、その辺の人はフォローしないの?まあこの人はこんな発言をしてしまいましたが、少子化についての内閣の認識はこうで、だから政権は信用してくださいとか、そういうのは?…とまで書いておきながら、私は安倍政権の男女共同政策なんでかなり信用できないと思っていますけど〈笑〉だって安倍さんは「ジェンダー・フリーは危険思想」派の人間だし。
本人は「愛妻家」だとのフォローが事務所から出ているようだが、、それは関係あるんだかないんだか。男尊女卑ごりごりのの「明治の男」系じゃなければいいとでも思ってるのか。理解できなかったのが「氏の母親は8人の子育てをしている。今の女性にも頑張って欲しいという気持ちがあのように出てしまったのではないか」という一応フォローの発言。新聞についていた。記者のまとめ方のせいなのか、本当にこういう発言だったのかは分からないが、ん?つながってなくないか?母は8人バリバリ産んだ優秀な子産みマシーンだったから、その印象が強くて「やればできるだろう今の女性も!」とかねがね思っていた、ということ?
そして、少子化は相変わらず「女性問題」で「女性票に関わる」問題でしかないのか。
あと「あるある」は週刊朝日が発見したせいなのか朝日新聞でも熱心に取り上げている〈果たして一面トップで取り上げることなのか…と個人的には思った。すごい追求姿勢〉。もちろん嘘はいかんが・・・みんなそんなに信じてたの?マジで?!