白紙

白紙の解答用紙を見るとき、先生はどんなことを思うんだろう。ということに思考をめぐらせる。
減り続ける受講者…来ても寝まくる受講者…アンケートの結果はおそらく・・・。それでも怒るそぶりすら見せずに淡々としかし熱意を持って講義を続ける先生。。ああ切ない。すみません。ごめんなさいK先生。でも…でも…(絶句)
文字というものは恐ろしい。まったく記憶になくても、たしかにそこにはまごうことなき私の筆跡で私の聞いたこと見たもの感じたことが残されている。まったく記憶がなくても。半年前のノートには、開講時のならいの丁寧でやる気のある文字でこれからどんな講義が始まるのかが書かれている…。日記も然り。けれどたしかにその時の私はそれを書いたのだ。書いてあることが真実とは言わないが、少なくとも書き残そうという意志の下、私が文章化したものだ。