正月公演、気分はハイソ

宣言どおり、名古屋能楽堂の定例公演は着物で見に行きました。演目は能「翁」「巴」、狂言「二九十八」、舞囃子「絵馬」。
観世会員なら一度くらいは翁を見ようと思ってとか、正月だものやっぱりねとか、そういう気持ちで見に行くものかもしれませんが…私にとっては何と言っても「巴」です。あと絵馬も隠れた楽しみ。そういえば、もう少しくらい誰かいるのかと思ったよせっかく着物着ていったのにー!!けっ、せっかく自慢と思ったけど、帰省組のことを考えればしょうがないか。ともあれ、「着物で能を観に行く」というハイソな真似ができてちょっと満足。だって「ハイソな大鼓方」ですもの(笑)でも正月のせいか普段よりもずっと着物人口が多い。普段でも着てきてこそハイソなのねなるほど。今度はそれを目指そう!
間違いだったのは、早く行き過ぎたこと。自宅でなくて祖父母宅からで、着物だったので早めに出たら開演40分前には着席できてしまった。そこからずっと座っていたら、うっわー開演直前に眠くなってきた!さすが「翁」、何かと変則だらけで物珍しいが、演目としてはどうなんだろう。とにかく、ああいうリズムは眠くなるよね!!大鼓出番少ないし。千歳のかんきちろう君は子方ながらやっぱりうまいなぁ。袖の扱いが鮮やか。狂言は笑えたけど、私としては女の外見の価値、美の価値について考えざるを得ない。醜いというだけで笑いを生む、というのはどういうことなんだろうか。実は一番ちゃんと見たのは「絵馬」だったりする。榊を投げる勢いに期待しすぎていた(笑)急の舞は楽しい。太鼓って、あんなに早く打てるものなんだ・・・と思ってしまった。「巴」は型の違いについついとらわれてしまった。次はこうでこうで…と、どうしても考えてしまうのかな。お行儀よく座っていたらさすがにお尻がコチコチになっていた。いたた・・・。
冷え込んだ冷たい空気の中、再び祖父母宅へ帰る。他の家族は帰ったので、私一人。VIP扱い♪(笑)