最近分かったこと

  • 最近年取ったと思うこと

自分より年下の人間が「年食ったなあ」などと言ってるとムカつくこと、私はまだまだ若年層に属すること、からすると、私が「年食った」などと言っていても面白くないことも承知だが、前にも書いたとおり、1年に1歳年を食うペースは同じわけで、その年齢なりに年食った実感はあるわけです。

  1. 中学生と高校生の区別がつかなくなった

っていうか、さらにいうなれば「どうでもよくなった」。いいじゃん「中高生」で、みたいな感じ。しかし、東京の中高生はマセてて区別がつかないというならまだしも、先日地元の電車で「中学生の集団がいる」と思って見ていたら、カバン(部活で統一されてるやつ)に高校名が書いてあってビビった。

  1. 流行は繰り返すことが体感として分かった

カチューシャとか、キュロットとか、スパッツ(このたびはトレンカとかレギンスと言いますが)、どうやら私が小学生くらいの頃に流行っていたものが再び流行っている印象。キュロットって便利で私はその昔愛用してたのですが、いつの間には「キュロットなんてダサい」という認識が広まってはかなくなっていたのに…復活してるじゃん!!

  • 「おれのもの」とストイックなロールプレイ

先日の「私の履歴書」特集の中で書こうと思っていたネタだが、あれを書いてからピンと来たことがある。おおおと思っていたら、今月の人(日本画家の小泉淳作さん)がズバリなことを書いてくれるので、まるで当てつけみたいになってしまうのを一瞬懸念したけれどもやっぱり書く(以上、無駄な前置き)。
私はかねてから、「私の履歴書」的な人々が、「ああ世の中にあんな人がいるなんて、この人と一緒に生きていけるなんてどんなに幸せか」みたいなウブなことを書きながらも、結婚するやいなや、次の日(履歴書の)から時々極貧生活につき落としたりして平気なのを不思議に思っていた。親や周りに言われるままに結婚しただけの相手ならば、「好きで結婚したんじゃないんだし〜」と相手に対する気づかいがなくても(多少どうかと思うが)まだ分かる。頑張ってもどうやっても貧しいというなら分かる。しかし、「なけなしの給料飲んじゃった(でもボクは苦悩してるんだ、毎日大変なんだ)」とか意味分からんだろお前!惚れて、時には猛アタックして恋愛関係になった相手に、なんでそんな扱いぞんざいなの?!挙句に「このころ○子は本当に大変だったと思う。迷惑かけた」など50年も60年もたった後にしれっと書いてくる。なんで、そんなことして平気なの??
しかし、これに対する答えもやっぱり「おれのもの」だったのだ。きっと。そう考えると理解できる。惚れた相手も結婚してしまえば「おれのもの」。だからおれの足りないところを補うことなどあたりまえ(金がない時はいかにしても工面して生活を維持する、金があるときはうまいこと使ってこれまた体面を維持した生活をする)、仕事や創作活動の苦難、困難を理解しできる限り助けるのもあたりまえ。もちろん愛してるよ、おれのものだから。ときたもんだ。
ちなみに今の新聞小説等伯』の主人公も結構こんな感じでしばしば朝からむかむかするのであります(笑)ただ、この小説の歴史展開や絵のところは面白い。誤解されると困りますが、だれも「おれのもの」なんて言葉使いません。私の脳内変換を行うと「おれのもの」ってことか、ということです。等伯さんは、妻に「母」も「女」も求める典型的なボクちゃん。病気になると妻がいなくなったらボクどうやって生きていけばいいの…と思って急に献身的に良き夫になりますが、要するにてめえの心配をしているだけと私には見受けられます。
話を戻して。これに付き添う女性側も、今の私の感覚からすると正直理解不能に感じられるのですが、これもきっと「ロールプレイ」していたのだと思うとちょっと納得。相手が好きかどうかとかいうんじゃなくて、「良き妻」「良き母」を全うしたいというロールプレイ意識で動いていたに違いない。だから、もともとが優秀な人が「○○の妻」をやるなんてもったいない、とぱっと見には思う事例はたくさんあるけれども、「○○の妻」にはストイックにやるべきことが山のようにあるので、きっとやりがい盛りだくさんで頑張れたに違いない。
これを思いついたのは世代間ギャップをネタにしたテレビ番組(意外とテレビからネタ拾ってるなあ私)、半年くらい前にやっていたもの。「今どきの若者は、デートの中身を事前準備しない」に対して、40代60代(たぶん)チームは猛反発。「ネタ仕込むどころか下見もしたぞ!それが当たり前だった」、「本当はこれがやりたいわけじゃないんだけどと思っても、準備してくれたんだなあと思うのがうれしい」等。そうかそうなのか、「女の子はこういうことを喜ぶに違いない」と「“女の子は(以下同)”と思って用意してくれたんだから喜ばなきゃ」という、「男ってこういうもの」「女ってこういうもの」のロープレ。この人たちに「コミュニケーション」の概念はなく「こういうもの」だけで生活してきたのだ、とまで言うと結論付けすぎだけれども。国民総ロープレで高婚姻率を達成してきた世代はすごいなあ。…と思ったけど、40代のバブル世代は婚姻率そこまで高くなかったはずなのでちょっと違うか。