今日の夕方、渋谷で

という待ち合わせの仕方に憧れる、と書いた後輩がいたが(元ネタは劇団ひとりらしい、ってとこまでよく覚えてるなあ我ながら笑)、私はやっぱりとんでもないと思う。この漠然とした約束に相手のことを思いながら時間と場所を探って出会えた時のうれしさ…とかいうのが理由だった気がする。が、そんな無駄な喧嘩の元を作ってどうするんだ。
週末、図らずもこれを友人と実践する羽目になった。「1時半に渋谷で」というところでなんとなくメールを止めてしまったのがいけなかった。1時半ジャスト、渋谷駅に降り立って、はたと固まる。
携帯がない。
たちどころに、朝充電器にさしたまま抜いていないという確信を持ってしまう。どうにもこうにも、記憶している電話番号は自宅とせいぜい会社くらいしかない。それ以上の連絡先がない。仮に誰かのを覚えていたかメモしていたとしても、共通の友人が少ないので到底待ち合わせた彼女とつながりそうもない。迷子アナウンスでも頼もうかと思ったが、駅周辺全部に届くアナウンスはなさそうだし、だいたいやってくれるのか??しばらく「渋谷といえばのハチ公前に来てくれ…!!」とハチ公前をうろつくも、「寒いじゃねーか」とか言って喫茶店にでも入ってたらおしまいだと思い、それ以上傷を深めるのはやめてとんぼ返り。1時間ちょいの道を引き返す。
約束の時間から遅れること1時間半の3時にようやく自宅で充電し終わっている携帯を手に彼女に電話。そこから「あと1時間待って…」と引き返す。
友人に悪いことをした方が大きいし(はあ?あっそーあはは、で許してくれたが)、結局電車に乗ってただけなので何をしたわけでもないが、徒労感激しい土曜日だった。
って今年最初のエントリーにしては暗めになってしまったが、このところ心身共に快調です。
連休には台湾に旅行に行ってきたが、いろいろ楽しかった。今回の「待ち合わせ」もちょっと似てる気がするが、あーここで怒ると最悪の旅行になって果ては「成田離婚」になるんだなー(結婚してないけど)、と思うようなことがあったり(笑)、権力は荘厳な建物を必要とするか?というたしかO野先生の政治学の授業で出てきた問いを思い出したり、おいしいもの食べたり、世界一の高層ビルだー!と思って登ったら帰ったホテルでつけたテレビで、これまで台湾のそのビルが持ってた記録を大幅に更新して世界一になったドバイの高層ビルの落成式を流していたり、中華民国中華人民共和国の歴史ってかなーり適当にしか持ってないなと思ったり、などなど。