今年の目標

はや1年も12分の1済んだところでこんなタイトル。いや、今年は本を読もうと思ったんだよね、とのいい訳。ブックオフにはいつも生活を破壊される。

正月に実家に落ちていた(母が読みかけていたのを奪って先に読んだのだが)『少女七竈と七人の可愛そうな大人たち』を読んで、桜庭一樹は少し心に留めておこうと思ったので読む。ストーリー自体ではなくて、この中にうじうじと存在するものが好きな気がする。『私の男』は図書館の検索をかけてみたら結構な冊数にもかかわらず全部貸し出し中でもう少し先延ばしすることとする。

まさか、少年愛モノを読むようになるとは思わんかったわー、と高校時代の私のマンガ友達と語らう。うちらも変わったな、と。彼女の薦めがあってようやく手に取ったこの本。「切ない」というのが第一の感想。とはいえ彼女と私の関心の軸も若干ずれていて、彼女は古代史や奈良の方へ関心を移しているようだが、私はまた上野千鶴子の『発情装置』を読み直しなどしている。同じような分野をくるくるまわってつつき直している。一人相撲である。

作者のあとがきを読むに、私はまだこれを味わえてはいないのかな、と思う。

「東京には空がない」と、かつて詩人の妻は嘆いた。だが都市には選択肢がある。「田舎には選択肢がない」と、詩人は妻に教えてやるべきだった。

とか、まあわりにどうでもいいところが心に残る。どうでもいいといっても、地方の公立中学であることには意味がある。中学校時代のことなんかをどうしてこんなにありありと書けるんだろう、と思う。イアン・マッケンジーと『北回帰線』が気になる。

最近ようやく、時代小説や戦国武将の物語がもともと男性向け・男性に人気なのか、肌で分かるようになってきた。この会社社会で同じことをしているのだ。陣地を広げたり、戦ったり、派閥を形成したり、裏工作をしたりして。もう少し会社で生きやすくなるように、時代小説か会社小説でも読もうかな、と思ったところ。
サッチャーさんは、結婚したら会社辞めちゃいそうね」と向かいに座っているおねえさんに言われてびっくりする。なにがどうなっても結婚では辞めないですよ、と言ったら「確かにそうか」とは言ってくれたものの。どのへんを見てそう言われたのだろうか。