決め台詞

ではないのだけど、人の定番のセリフというのは脳裏に残るものだ。とくに先生のものなんかは。
というわけで、「我妻栄」という人名を見ると、その度に「私の尊敬する我妻先生は」という民法のK先生の声が聞こえてくる。むしろもう枕詞のように「私の尊敬する」という言葉が浮かぶ。こんな本に手を出すとは思わなかったが、我妻栄『戦後における民法改正の経過』という本、じっくり読めたら面白そう。座談会形式で戦後民法を作る過程を振り返ってまとめているのですが、「いやあ、この条文はこう言われたんで入れといたんですよ」みたいな軽いノリのところもしばしば。そして「なにぶん時間がなかったもので」とか。「とにかく反対を押し切って法案を通すにはこうでも言わなきゃ無理だった」とか、多分に政治的。
そして、「声が聞こえる」と言っておいてなんですが、そして法学部生のくせに・・・という視線も多少感じなくもないですが、この人って「あがつま」だっけ「わがつま」だっけ?それとももっと別の読み方だっけ?「あづま」ではなかったと思うのだけど・・・・。

追:おお。はてなの人物キーワードに我妻先生がついているとは・・・。「わがつま」らしい。