「女じゃない」

鈴木由加里『女は見た目が10割』(平凡社新書、2006)を読みました。持ち主さん、どうもありがとう面白かったです。問題点をありったけ挙げているような印象で、「結局何を問題視しているのか」が見えにくいかなというのが一言感想。でも逆に「うわー問題だらけじゃん!」とも思いましたが。
先日ゼミ合宿で「化粧をしないって…女じゃないって気がする」という発言を聞きました。私(=基本すっぴん。下手すると眉毛も描かずに名古屋に出没)がいるところで(笑)といっても、本当に誤解しないでほしいのですが、発言者に対して怒っていたり何かしら不愉快な感情を抱いているということはまったくないのです。ただ・・・面白くて。やっぱりいたんだそういう感覚の人!という意味で。私の周りにはめったいにいないので、貴重なんです。「女なら当然メイクをするだろう」と思ってる人、さらには私の前でそう口にしてくれる人は。そして「美しさや化粧に、女はジェンダーアイデンティティーの揺らぎを感じざるを得ない」という記述は正しいんだと、この言葉を聞くと分かります。意地の悪いことを言うと、「化粧をしなかったら、染色体が変わるのか!?生殖器が変形するのか?!」*1(笑)この場合の「女」は生物学的性差たるセックスの話をしているのではなく、ジェンダーの問題なのだ!ってことくらいは、分かっていますが。
どうもこの本もネタがありすぎて、また今度にしよう。気になったトピックとしては…「小学生のメイク」「美肌」「女同士の絆」「共犯関係」(←本当はこの話題を持ってきて、上の智恵子のとくっつけようとしたのですが。企業と消費者は共犯関係、って話です。)

*1:むしろ化粧品に含まれる化学薬品のために体に変調をきたす方がありえそうだな。化学品によってホルモン変化しちゃって化粧をしていた女性が男性化していくっていうストーリーはどうだろう(笑。まるでゴジラだー!!