三が日

もう「ベルばら三が日」*1が始まってしまったかと思うと驚かずにはいられない。
今日は書き漏らすには惜しいことがいっぱいあったので列挙形式。なるか文体模写
今日は早起きをした(朝5時)。もっともあまり褒められる理由からではない、履歴書が書ききれなかったため。このあたりが私はだめすぎる。弟と平日の朝ごはんを一緒に食べたのはかなり久しぶりな気がする。
駅のキオスクで日経を買い車内で読む。つもりだったが、思いがけず面白い会話が聞こえてきたのでそっちに聞き耳を立ててしまった。大きな声で話しすぎ。内容は結婚を控えたカップルの揉め事の愚痴。どうも愚痴を言っている女性の側に矛盾があるような気がする。途中で思わず話しかけたくなってしまった。まあどうなんでしょうねえ。女の考えることは分からない、などと思わず口走りたくなってしまった。いやいや。男女関係なく共感できない考え方の人間はいる。
午前中は説明会。お昼にゼミ仲間(の一部)と待ち合わせ、あか○り君がバイトする牡蠣料理店でランチ。とてつもなくおいしかった。特にこの生牡蠣。

本当に口いっぱいに生牡蠣をほおばったのは初めて。しかもそれが甘くて苦味がない。本当にクリーミー。おいしい。思わず生きていることに感謝してしまった(本気)。本当にありがとう。店の制服がやたら似合っていた。
その後は県立図書館へ。一体どういう興味の持ち方だろうと思われそうなラインナップを借りる。歌集、女性物理学者のエッセイ、フェミニズム論文、日経の読み方。問題はその歌集(後述)。
(疲れた&飽きたので文体を戻す)
その後は観世会の練習。最近負傷者が多いようで心配です。テストもあるし、暑いし、この上体調までみんな崩さないようにね。だから、蚊は練習の敵なんです!一撃必殺!おのれ容赦はせぬぞ!全神経を集中させて、打つべし!
帰りの電車内で借りた歌集を読む。何かと言うと穂村弘『シンジケート』*2。はっきりいうと「現代芸術」的な、訳の分からない歌がほとんどだ。でも時々妙にドキッとしたりする。例えば。

鳥の雛とべないほどの風の朝 泣くのは馬鹿だからにちがいない
許せない自分に気づく手に受けたリキッドソープのうすみどりみて
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい

しかし、もしかしたら最終的にこの歌集が私に与えた影響で最大のものは「ホチキスの最初の針は飛ばしてよい」ということのような気がする。あ、あれやっぱりぱちんと飛ばして良かったんだ!!あれずっと不思議だったんだよね〜。あとがえきにかえて、の「ごーふる」というふしぎな文章で。

「そして、ホチキスの針の最初のひとつのように、自由に、無意味に、震えながら、光りながら、ゴミみたいに、飛ぶのよ」

そうして私は安城も出た頃にこの歌集に目を通し終えて、残り5分のために日経新聞を開いた。LSIについての記事があった。増産、技術革新。(私はいいかげんに「聞いたことがある」を「知っている」と勘違いするのはやめたほうがいい)なぜこんなことをわざわざ書くか。あんな不思議な歌集とあとがきを読んだあとで、日経新聞なんかに手を出したのがとてもおかしな気分だったから。

喜びに触れたくて明日へ僕を走らせる【es】…
甘えや嫉妬やずるさを抱えながら誰もが生きてる それでも人が好きだよ
そして・・・あなたを愛してる

*1:まにあ用語につきツッコミ禁止

*2:岡玉氏へ。以前に「ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は」という短歌を紹介してくれたことがあるよね。その『シンジケート』というタイトルが印象深くて覚えていて、今日図書館の本棚でぱっと目に付いて借りたのです。