驚き

今日の新聞を見て驚いた、死亡記事を読んで。大きめの記事が二つあったが、そのうちの小さな方の記事。米原万里さんが亡くなったそうだ。えっ?!まだ若いでしょ??と思ったとおり58歳。ガンだったらしい。ロシア語通訳・翻訳、エッセイや小説も書いていた人です。大学生協の書籍部なんかにも置いてあったし、新聞の下のほうの書籍広告にもしばしば掲載されていたので知っている人も多いのではないでしょうか。
実は私は彼女の著作はまだ3冊くらいしか読んでいません。初めて読んだのは高校の時だったはずなので知って日が浅いというわけでもない。ただなんとなく読みそびれて、でもそのうち読もう読もうと思っている人の一人でした。
たった数冊なのに、とても印象的。私の中でヨーロッパの中でも疎遠であまり興味のなかった東欧がぐっと近づいてきた感じでした。単純に物語もエッセイも面白いし、こんな世界があるなんて!とも思える。なかなか説明するのは難しいのですが・・・読んでみてください、というところでしょうか。
私が驚いた理由はもうひとつあって、今朝電車の中で彼女の著書を読んでいる人を見かけたからです。そしてああこれ、読みたいなあと思っていたところだったのでした。
最近文庫本小説を読んでいる人はたいがい『ダ・ヴィンチ・コード』である気がするのは気のせいでしょうか。面白いのかなあ。それから前作ほどは電車内ではりぽたを読んでいる人を見かけない気もします。はりぽた、ストーリーだけは知りたいような、でもそれをやるときっとかなり面白くないだろうというような・・・4巻までしか読んでないので、もう乗り遅れもいいとこですが。