クレイマーvsクレイマー

こんなタイトル(邦題は「クレイマー・クレイマー」)の映画は一応見ましたがあまり関係がありません。離婚問題の映画の古典ではあり、ジェンダー学をやっていると時々からんでくることがあります。高校の先生が、あの邦題では何のことか分からないが、もともと「クレイマー・バーサス・クレイマー」で訴訟のタイトル、クレイマーは名字なのでそこから察するに(まず間違いなく)離婚問題の訴訟のことであるのが本当は分かるのだ、と言っていた。たしかに、クレイマー・クレイマーだと恋人の名前でも連呼してるのか、苦情言ってる人か、と思いたくなる。邦題と言えば母は『指輪物語』の映画が「ロード・オブ・ザ・リング」で、なぜリングにはつけてロードには冠詞をつけないのか、盛んに気にしていたな・・・
とかそんなことはどうでもいいや。
クレイマー(苦情言う人、の方)について。人々が盛んにクレイマー化するという話、どの本で読んだのか忘れましたが。去年ゼミで読んだような。紹介だったかな。で、ジェンダー・フリー・バッシングの主体もクレイマーの一種がいるんじゃないかな、と考えていた。クレイマーはその内容よりもクレイムすること自体に意味を見出している人種なので、内容の正否は問われていない、とすればそれへの根本的対処手段は・・・とつらつら思っていましたが、どうもやっぱりあんまりのん気なこと言ってられなさそうな気配。いや、クレイマー問題も全然のん気な話じゃないけれど。
今日の朝日新聞家庭欄。自民党がーーー!!相変わらず嫌いだねえ「ジェンダー」が!「ジェンダー・フリー」じゃなくて「ジェンダー」という単語にも耐えられないらしい。もう新聞で堂々とそんなことを。上野さん、「ジェンダー・フリーだけをたたいている」「気にしなくていい」なんて悠長なこと言ってられないよ!ジェンダーと言う単語がそもそも疑わしいとか言ってるよ!!
まあなんか相変わらずこの話題は家庭欄かよとか、女性学会か何かの自民党への反論が「国際基準だ」なんて単純だとか、東大の院の教授が少子化が進んでいるので産みやすい社会じゃないととかコメントしてたりとか、もうもう、とにかく微妙なことだらけなんですが、とにかくとにかく、研究報告頑張らんと。あの記事切り抜いて机の前に貼っとこうかしら。闘志がみなぎる感じがするわ。6月ごろ、先生のところにリンクのあったシンポジオンの報告ページもお気に入りに登録しちゃったし。たたくネタにせんとて。ちなみにここ
気合いで進むぞ!!!もう手遅れとかも言ってられないっ!!!!
かくしてようやく、「やばい」と言える段階にまでたどり着きましたよ。